熱帯魚のフツーじゃない飼い方(魅惑のパラダイス)

熱帯魚

魅惑の熱帯魚飼育

アナタ、フツーのプレイに飽きちゃった人?ぜんぜん大丈夫!、妖しい飼い方、教えてア・ゲ・ル♪

もっとハジけちゃっていいと思うの。

みんなマジメすぎるみたい。もっと自分をさらけだして!!


さぁ、あなたのプレイを見せて。

水槽のレイアウトは自由!フリーダム!もっといろいろなものを入れて楽しんじゃいましょう。もちろん水にヘンなものが溶け出すようなのはNGだけど。何が起こるかわからないから、何かの原石とか、おもちゃとかはダメね。金属なら銅とか鉛(水草のおもり)とかはやめた方がいいかも。ピューターなら大丈夫かな。あとはガラス細工やビー玉もOK。水槽の中でオシャレなグラスに透明なカラーサンドとマリモを入れる、なんてのもアリね。

ボトルアクアリウム。

ミニチュア水槽を作りたいと思わない?思うわよね。とりあえず100均でボトルを買ってくるところからスタートね。基本、どんなのでもいいけど、フタができるものを選ぶように。できればフタも透明なのが理想だわ。砂はできるだけ細かい透明なカラーサンドがおすすめ。そこに流木のかけらとアヌビアスの子株を入れたら、お手軽ボトルアクアリウムの出来上がり。とどめにファンシーなブツを入れて楽しんでね。陶器、ガラスなんかの小物がいいかしら。熱帯魚?アナタ、こんな小さな入れ物にオサカナを入れようって言うの?それはもっとプレイが上手になってからね。今は水草だけでガマンよ。

でもどうしてもっていうなら、アカヒレかな。ちなみにアカヒレって温帯魚みたいに言われてるけど、原種はグッピーより寒さに弱いんだから原種を飼うときには気をつけて。といっても原種はほとんど絶滅しちゃってるみたいだけど。

バランスドアクアリウム

バランスドアクアリウムってご存じかしら?究極のアクアリウムって呼ばれる熱帯魚の飼い方ね。いつまでも初心者って言われてて悔しくない?悔しいです。だったらこれをマスターしなくちゃ。フツーの水槽セットでフツーに熱帯魚を飼育しているだけなら、飼育歴100年でも初心者のままですわ。

バランスドアクアリウムっていうのは人の手をなるべく加えずに自然の力で水槽の中を状態良く保つというもの。フツーの飼い方ならフィルター(ろ過器)が水をきれいににする主役だけど、実はフィルターって、熱帯魚をたくさん入れられるようにするためのオプションでしかないの。いわゆるドーピングってヤツね。

で、フィルターが主役という考え方だと、アンモニアから亜硝酸塩になって、最後にできる硝酸塩がどんどんたまってきちゃう。実は安全と言われている硝酸塩が一番やっかい。硝酸塩はコケを増やして、病気の味方して、オサカナの目を白くしたり、体を白いもやもやで覆ったりするの。これはどうしたらいいんですかと聞いても、水を換えてください、ですって。なにそれ。自然の池や沼は水換えなんかしなくてもオサカナは元気じゃない。結局、これがフィルターの限界。だからフィルターに頼った考えをいったんゼロにしないとこの先はないの。でもこの先に行かないといつまでもビギナーよ。

だったらどうすればいいかというと、まずは嫌気性環境を水槽のどこかに作らなくては始まらないわ。そんなこと言ってもわからないわよね。フィルターっていうのは水槽のすみずみにまで酸素を含んだ水を送り届けるの。フィルターの常識では、水槽の中によどみを作ってはいけないとされてきたわ。だって、よどみができてもいいなんてことになったらフィルターの存在意義がうたがわれちゃうもの。

でもよどみがなければ硝酸塩を分解する嫌気性バクテリアは生きられません。あのコたちは酸素に触れると生きられないのよ。池や沼では水面では水が流れて酸素が豊富だけど、底の方は水が動かないの。だから底に積もった泥の中なんかにいる嫌気性バクテリアが亜硝酸塩や硝酸塩を分解できるってわけ。

ところでよどみができると熱帯魚が病気になると思ってない?だったら聞くけど、フィルターをつけてよどみを作らなければ熱帯魚は病気にならないかしら?なるわよね。嫌気性バクテリア=病原菌だと思っているのなら、その考えは完全に狂っているわ。バクテリアの世界はそんなに単純じゃないの。中途半端な知識はケガのもとよ。言われた通りにするか、その道を極めるか、どちらかにしないとゴートゥヘルよ。

いつのまにか脱線しちゃったわ。このまま終わるところだったわよ。話をもどすわね。バランスドアクアリウムのコツは嫌気性環境を作ること。好気性環境9割、嫌気性環境1割、くらいかしら。このへんはワタシの感覚だから、自分でいちばんいいところを研究してみてね。ちなみにフィルターをフツーに使っていたら、うむを言わさず好気性環境100パーセントね。じゃあフィルターを使わなかったら嫌気性環境100パーセントかというと、そんなことはありません。この場合は好気性環境8割、嫌気性環境2割くらいかな。

それでは実際にやってみた方法を教えるわね。容器の大きさは5リットルから10リットル。このくらいが扱いやすいわ。底には必ず砂を敷くこと。ここでのポイントは、少し厚めに敷くことと、できるだけ細かい砂を選ぶことね。これだけで適度な嫌気性環境ができあがるわ。あとは砂の中をやたらと水が通り過ぎないように、水の流れを作りすぎないよう注意。ワタシ流では水の流れは水面だけにしているわ。それからスポンジフィルター以外は禁止ね。というか、バランスドアクアリウムではフィルターはなくてもOKよ。

次は水草ね。これは種類がとっても大事。代謝のいい水草の方が水をきれいにしてくれると思っていない?それは大間違いよ。代謝が活発ということは、それだけ水を汚すっていうこと。水草が水を汚すなんて、と思った人はまだまだね。実は水草ってけっこう諸刃の剣。特に熱帯魚を輸送しようというときには、絶対に水草を一緒に入れたらダメ!約束ネ。

ここまで聞いてアナカリスとかを入れようなんて人はいないと思うけど、おすすめはミクロソリウムかな。シダはね、ちょっと構造が特殊なの。あのやっかいなコケとも互角に勝負できるんだから。バランスドアクアリウムにはぴったりのホストね。

フタはないほうがいいわね。空気中にはいろいろな微生物がただよっていて、それが水に落ちるとそれぞれ個性的な働きをするの。その種類が増えるほど環境は安定してくるわ。フィルターの中にいるニトロソモナスとかニトロバクターという限られた「ろ過バクテリア」だけに頼っていたときにくらべて安全な環境が保たれるようになります。

そして、こうして作られた水は「種水」と呼ばれて、新しい水槽を立ち上げるときに加えると、一ヶ月を一日に短縮できてしまうという、とんでもないミラクルが起きるわ。ちなみにフィルターを使っちゃうと、底や壁にへばりついているのを除いて、種水に必要な水中をふらふら漂っている微生物はみんな「ろ過」されて分解されちゃうので、いくら待っても種水はできません。

バクテリアには殖えるのが遅いのと早いのがいるけど、そのバランスをうまく取るにはエサと熱帯魚の数を控えめにするのがコツね。うまくいくと半年でも一年でも水換えしなくてすむようになるわ。そればかりか、オサカナが勝手に繁殖しちゃったり、びっくりするくらいキレイになっちゃったりするの。どう?やってみたくなったでしょ?初心者だって大丈夫。こんなワタシにだってできたんだから。